レッドブルアイスクロス横浜 出場Ep4

2本の練習が終了。

1本でコースを理解し、2本で最速まで持っていかなければならないという永遠の課題。

練習2本を終えて自分の限界を自分で決めていた。

このコースで転びながらでも先に先に行くべきなのか?

オーストリアでは転けても速かった経験もある。

アイスクロスと言う競技は高いレベルの心技体が必要とつくづく思う。

気になるRtoR

写真でのエリアでは、スピードがのりすぎてエントリーすると、ボトム落ち(下床に落ちて失速する事)になる。

一方、飛び込みを手前からジャンプで入ると、今度はスピードがのりすぎ、次のRtoRでボトム落ちになりそうになる。

要はスピードに乗りすぎて飛びすぎてしまう。

インラインとなんか違う??と思ったのは、このエリアが「下りながらのRtoR」だからだ。

横から見ると、上下のテーブルの高低差は2.5mくらいある。

下りながらのR

対応できる範囲だけど最後の90度ターンが苦手。4名で滑った時の安定感は欲しい。

また、前に人がいて視界が遮られても滑れるリズムと慣れが必要。

一石二鳥の出場

それは

フリースタイル部門の出場

 

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Throwing it back to the top 5 freestyle moments of last season. 🤙 #throwback #freestyle #style #redbullicecross

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ATSX1000はプレス向けのフリースタイル部門があり、コースを滑れる練習時間もある。

慣れるのはコースを滑るのが一番良い。一石二鳥だ。

しかし。

正直なところ、フリースタイルに出場しようか迷っていた。

理由は、やりたい気持ちと同時に正直少しおじけづいていたからだ。

タイムアタック前の練習での怪我リスク。時間。体力温存。興味無い。

3D系はバックフリップ、フロントフリップ、ミスティーフリップ、バイオ540、

どれも最近はやっていない。やっていなければ出来ない。

いやミスティーなら….しかし傾斜の氷で後ろ向き着地はむずい。

と言い訳が色々頭が過ぎる。

(過去のフリースタイル映像観て自分も!って思うのもおかしいかなw)

しかし、どう言い訳を考えても、不参加を選んだら→「出ておけば良かった」と

後悔している自分の姿を想像してしまう。

次は無い。

このアイスクロス出場する自体が今しかできない事。

そして来シーズンはやらないかもしれない。

250でも500でも行われない「フリースタイル部門」

自分はATSX1000のコースで遊べる特権を持っている。

やってみたいを出来るに変えるのは自分だし、後で悔しい思いをするなら飛び込み全力で楽しむ。。

それに、もしかしたらスポンサーロゴの露出にも繋がる。

もし悔しい思い、恥ずかしい思いをするならそれは糧になる。

自問自答し、とにかく今しかないと参加を決意。

 

飛び込み参加

コースをテクニカルなトリックで魅せるフリースタイルはタイムアタックの後に行われる。

今回はプレス向けの一般客が居ない前日開催となった。点数はボードでジャッジは安床栄人を含めた3人。

フリースタイルはタイムアタックの後に行われる。

 

急遽「自分もフリースタイル出たい」

フリースタイルのブリーフィング真っ只中、クリスの話を止めてみんなの前で伝えた。

まさに飛び込み参加だ。

クリスは少し考えて「来い来い」のジェスチャーをしてブリーフィングを続けた。

あの時の周りライダーの目w

自分がどう感じたかは、自身の気持ち次第で感じ方も変わるので悪い意味ではない。

堂々と振る舞いブリーフィングに途中参加したけど、、スケートパーク経験者なら分かる。

周りは安床武士も混じるワールドクラストップスケーター達8名。

群に入るには「自分はできるぞ」と示さないといけない。

出場するかどうするかの葛藤していた時の想像通りのプレッシャーがかかる。

点数はどうでも良い、きっと最下位だろう。それよりも大事な事がある。

認められる事。今の全力で魅せる。どこかで3D。

他の出演者に認めてもらえるよう全力でやる事はインラインのショーと変わらない。

練習開始

ホテルに戻るライダーもいれば見学もいる。

またコース整備スタッフも様子を伺う。

ライダー達がコースに入った後少したって群に入る。

安床武士がフリースタイルを棄権する事態に。。涙。

自分が唯一の日本人に。なんか掴みで群(むれ)に入る事しないとな、、

行き当たりばったりのハンドプラント。

「WOW〜」おぉーと声を聞くとなんとか掴みはOKっぽいね。

ロシア、エカテリンブルクで仲良くなったロシアのスクーターライダー(キックボード)「レオン」も一緒だ。

フリースタイル練習開始ここから地獄。

RtoRでのエアーがなかなか合わせられない。

そうだよね・・・改めて考えると氷だもん。

全部のセクション氷だもんねインラインの様に慣れるの大変。

飛び出すR角度が浅いのに、スタートのドロップRは深く速い。

踏み込む意識が少しでも残ると飛び過ぎてしまう。

他のライダーが少ないミスの中、何回も飛びすぎてコケた。

氷上は痛いか?痛く無いか?

インラインほど痛く無いが、プロテクターを外したら間違いなくインラインより痛い。

だってスキースノボーのアイスバーンより硬いからね。笑

タイミングやチカラ加減、着氷グリップを確かめる。

もう汗ダクで顔がサウナだ。

それでもセクションに少し慣れたのでとりあえず360を回してみる。

飛びすぎないよう、

回りすぎないように、

上にあげつつ180to180っぽく…をイメージ。。。

COX「グチョイスバッブレイキングw」と笑。良い感じに打ち解けてきた。

他のライダーのエアーを観ると本当良い勉強になる。

よし本番では360からのスイッチ360か540にしよう。

すぐ次に移動。ゴール付近の練習。

ここは3Dを回すと決めている。

氷上で初めて回す。縦回転。

着ってもグリップなくカラダが回るので720ぽい感じにw

各セクション1.2回まともに飛んで終わり。正直明日はいきなり本番な感じだ。

そして結局タイムアタックの練習にはならなかったw

けれど自国開催のフリースタイルで唯一の日本人出場と言う良い経験をした。

やって後悔なんてなく。言葉で交わす必要の無い最高の仲間が出来た。

あの時間は最高な時間だった。

次にチャンスがあるならば、もっとインライン感を出せるようにしたい。

一般公開されていないフリースタイル本番の様子はこちらから。

 

あとがきー

出来るからやる、出来ないからやらないは言い訳。

やった事ない事は出来ないのは当たり前。

やるか?やらないか?

今しか出来ない事に自ら飛び込むと

きっと世界は大きく広がる。

 

続く。。

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ABOUTこの記事をかいた人

アクションスポーツ好きな映像ディレクター。得意なインラインスケートで講師やメディア出演をする。映像ディレクターとして会社勤めをしながら、 本気で遊ぶために運動してる。現在アイスクロスアスリートとして参戦。 PRコンサルアドバイザーや並走カメラ撮影等もしているので気軽にDM下さい。写真、映像、編集、ウェブ等