ファイナルステージでもあるレッドブルアイスクロス横浜の2週間前
長野県アサマ2000スキーパークでATSX100 の大会が行われました。
ATSX100という事で約150mのショートコースに細かなセクションがあり、
0.00タイムの接戦が繰り広げられる大会です。
練習日、タイムトライアル、決勝、という約3日のスケジュール。
出場ライダー達の目的
目的はそれぞれですが、国内ライダーは、ATSXポイントを獲り、ホストカントリー枠(日本代表枠)の推薦獲得。
他には優勝してレッドブルアイスクロス横浜の1枠や、シーズン初のウォームアップが目的の選手もいます。
特に海外ライダーはトップ選手が来ない長野でファイナルステージの横浜への足掛かりや、ATSX100の表彰台を狙ってきます。
自分の目的はレッドブルアイスクロス横浜の日本代表枠。
現在、ロシアのATSX 250で33位。39.375pt
オーストリアのATSX 500で60位。47pt
合計86.375ptあり、今回の長野を出場するだけで日本代表枠の推薦獲得は可能となります。
この事を予想して計画をして海外に行ったので納得ですが、
怪我がない様に気をつけつつ、刃のテストとスピード感を養うため長野戦に参戦。
日本代表枠選出の納得材料
ポイントでは上位だから安心?その考えは捨ててます。
ATSXからファイナルステージのウェルカムレターが直接来ない限り安心はできないのです。
そして他の日本人に国代表の示しとして数字の差を見せつけないと、
自分の選抜に納得できないライダーもいるはずです。
現に自分が前回の横浜でそう思ったのも事実です。
しかし今は、選考会の時期とは比べ物にならないほどメンタルも上がり速くなった事、
自身でポイントを取りに戦いに行った経験の強さを実感しています。
予選で行われるタイムアタックは純粋なライダーの速さがタイムとして数字で出ます。
『速いから日本代表』になるって思って貰う為、今回は予選のタイムアタックはものすごーーく意識しました。
決勝敗退でも予選のタイム順に順位が決まる
というのも、決勝で32名から16名に勝ち上がった場合、
敗退した選手16名は予選のタイムアタックで最終順位が決まります。
この最終順位の差は非常に大きいく、
例えば、Round of 64から32の戦い場合、
敗退したライダー達の最終順位は、タイムアタックの早い順で33位や64位が決まってしまうのです。
自分はオーストリア戦では予選タイムが遅かった方なので、
LCQには残ったのですが、64位→60位に終わり愕然としました。
アイムアタックが速ければ33位の可能性があったのです。
この事を意識している初参戦の日本人はどのくらいいるのでしょうね。
初参戦の人は重く意識していなかもしれません。
鈴木選手と山内選手と同等のタイムを目指す
海外戦の経験があるライダーはマークしつつ、
ポイントを自分より獲得しているオーストリアを共にしたジェフリー(181pt)と
前回のクラッシュドアイス横浜に出場を果たした実戦経験が豊富な猿渡さん
ロシアを共に戦った一条君(62.500pt)と遠藤君(38.125pt)がライバルな意識でいました。
安床武士とジェフリーは今回は不参加となり、
上記の参戦ライダーを数字で押え込む事が日本代表枠選出の納得材料になると思っていました。
ショートコースはタイム差がそんなに出ません。
その分、一つの小さいミスでもリカバリーする余裕がなく
細かなミスが順位して出てしまいます。
逆を言えば、トップ選手のタイムに近ずけるコースなのです。
ATSX100 ASAMA2000(JPN)
ショートコースでコンディションは良くスムーズな氷。
↓スタートから10mにあるパンプ。
越えてからも横に傾斜があるストレートでアウト側に流されるため、
アプローチのコースどりがものすごく重要。
↓右に大きくカーブしますが段差がありインをさすタイミングを困惑させます。
↓MAXスピードを出すストレートですが、荒れている箇所も多く気が抜けません。
↓トップスピードで混戦が予想されるトライアングルパンプ。アウト側から攻めても安定してインが攻めれる。
トップスピードでGに耐えながらゴールライン。最後の見えにくい段差に注意。
シンプルだけども抜きどころがあり混戦が予想されるワクワクコースです。
2回の練習を終えタイムアタックです。(1本目しか撮影していません)
1本目納得できず、遅かった。2本目で気持ち急いで2蹴り入れて挽回。
日本人内では鈴木選手が4位山内選手が5位。
自分が3番手の7位。遠藤くんと猿渡さんが4番5番手と続きます。
その差が0.03秒!!1秒以内近差の接戦ですが、順位はしっかり出ます。
もう少し速く行けそうな雰囲気だけど、これ以上のパワーダッシュや内腿やハムストリングを酷使すると横浜に響きそうな感じも。。。無理は禁物。怪我しないのは大前提です。
とりあえずは自分の中ではこのリザルトは目標到達の納得の結果。
選手スペックが分かるタイムトライアル
2本ともタイムがほぼ同等なのはライダーはスキル限界レベル。
また、2本目が遅いのはミスが出たという事になり安定した滑りではないと考えます。
今回の日本人リザルトの1本目と2本目の差で選手レベルが分かります。
2本目が速くて当然なのです。このスペックにプラス、競り合う格闘的要素がどれだけ強いかが肝です。
速くても押し負ければ結果負けるのです。勝ちへの執着や作戦。駆け引きが出てきます。
アスリート情報が詳しく知りたい方はhttps://data.atsx.org/Athletes
ATSX Codeに「JPN」と入れれば日本人選手一覧が出ます。
翌日の決勝。
喜びからの転落。まさかの事態に。。続きの Ep2はココ。。
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